パーソナルジムで働くのに資格は必要?必要な能力・おすすめの資格も
パーソナルジムで働きたいと考えている人の中には、必要な資格があるのかどうか詳しく知りたい人もいるのではないでしょうか。
トレーナーは資格こそ必須ではないものの就職が有利になったり、確かな知識や技術をもったトレーナーとして信頼性を高めることにも繋がります。民間資格にしてもさまざまなものがあるからこそ、自分にあったトレーニングを取得することも大切です。パーソナルジムのトレーナーを目指している人向けにおすすめの資格についても紹介していきたいと思います。
パーソナルトレーナーとは?
パーソナルジムトレーナーとは、顧客一人ひとりの体質や目的に応じてマンツーマンで指導を行う専門職でもあります。
指導対象者は、パーソナルジムの利用者や競技力向上を目指すアスリートなどもいます。また、病気やケガによってリハビリが必要になった人など多岐にわたります。誰を対象にしたパーソナルジムなのか勤務先によっても対象者が変わってきます。
実際にパーソナルトレーナーの大半は、全国に点在しているパーソナルジムに所属しています。目的は利用者によっても違いますが「痩せたい」「筋力をつけたい」「健康を増進したい」などの目標を達成するために、身近なサポートを行っています。
パーソナルトレーナーの主な仕事内容
パーソナルジムで働くトレーナーの主な仕事は「顧客の目標達成に向けたトレーニング指導」のことをいいます。そのために、パーソナルジム運営で欠かせないさまざまな業務を担当することになります。パーソナルジムによっても仕事内容は変わってきます。
具体的にはどのような仕事内容があるのか具体的に見ていきましょう。
- 顧客とのカウンセリング・ヒアリング
- 目標達成に向けたトレーニング指導
- 食事・栄養指導
- ジム内設備・器具の衛生管理
- 事務作業
- 集客活動
- 新人トレーナーの教育
主な仕事内容を見ると、トレーニング以外にもさまざまなものがあるのがわかると思います。
食事指導を管理栄養士が担っているところもありますが、ジムに必要となる業務は一通り理解しておく必要が出てきます。仕事内容を見ても、さまざまな知識が必要になることがわかるのではないでしょうか。これらの知識や技術を学べるような資格を取得しておくことで、トレーナーとしても確かな自信に繋がります。
パーソナルジムで働くトレーナーに資格は必要?
パーソナルトレーナーは、医師や弁護士のような「国家資格がなければ業務に従事できない」という、法律上の独占資格は存在しません。そのため、パーソナルトレーナーに必要な資格はありませんし、誰でもパーソナルトレーナーを名乗って働くことは可能です。
単純に特定の資格を保有しているかより以下のようなポイントを重視します。
- 的確な知識を持っているか
- 効率的な資格を持っているか
- 自分との相性が良いか
などの実務的な能力や素質を重視する傾向にあります。
また、パーソナルトレーナーには資格が必須ではないからこそ、どのくらいの知識や技術を持っているのかを証明しにくいため、資格を持っていることがアピールポイントとなります。
パーソナルジムで働く上で求められる能力
前述でも説明した通りパーソナルジムトレーナーは、働くうえで必須となる資格はありません。
その分実力が重視される業種ともいえます。具体的にパーソナルジムで働くうえでどのような能力が求められるのか、その能力が高いとどのような恩恵に繋がるのか詳しく説明していきます。
体力
パーソナルトレーナーに求められるのは、体力が必要なのはいうまでもありません。
トレーナーとして指導を行うことで体力を消耗するようになります。指導における説得力や持続力にも繋がりますし、健康維持のためにも不可欠なものになります。体力を高めるためにも筋トレはもちろん、有酸素運動や食事管理、睡眠などのバランスが重要です。セッションの数が増えていけば、その分体力が必要になるからこそ、自身も鍛えられるようにしていきましょう。
運動生理学や栄養学に関する専門知識
パーソナルトレーナーは、目標を達成するために多方面からのアドバイスや指導が欠かせません。
トレーニング方法に関わるのはもちろん、運動生理学や栄養学に関する専門知識をつけることも必要になります。トレーニングはもちろんですが、目標に合わせた食生活や生活リズムなどベストな方法が変わってきます。多角的な判断も必要になってくるため、専門知識をもとに効果的なプランを立てなくてはいけません。また、その知識を活かすための実践能力をつけることで説得力が出てくるようになります。
コミュニケーションスキル
パーソナルトレーナーとしてコーチングやコミュニケーションスキルを身に着けることも重要になってきます。
単に会話を盛り上げるだけの能力ではなく、相手の話をしっかりと理解して受け止める「傾聴力」や、個々のやる気を引き出すための「コーチング技術」も重要になってきます。これらの能力を駆使しつつコミュニケーションをとることで、目標達成を効率的にサポートしてくれるようになります。円滑なコミュニケーションは、お客様との信頼関係を築きトレーニングが行えます。
パーソナルトレーナーが関連資格を取得するメリット
パーソナルトレーニングに関連する資格取得を目指すことは「時間やお金がかかる」といったデメリットもあります。
とはいえ、実際に資格を取得できたことによる恩恵は非常に大きくたくさんのメリットが期待できるようになります。パーソナルトレーナーが関連資格を取得するメリットを見ていきましょう。
就職・転職活動において有利にはたらく
パーソナルジムによって、資格取得を採用時に必須にしているところも少なくありません。
パーソナルトレーナーは資格が必須ではないからこそ、十分な知識や技術を持っていることをアピールできますし、即戦力として働ける証明にもなります。パーソナルジム側からの信用度も高まりますし、無資格者よりも採用率がアップしやすくなります。特に他業種からの転職になる場合、資格を保有しているかどうかでも判断されてしまうため、より資格を持っていることがメリットになります。
顧客からの信頼性向上にもつながる
パーソナルジム側からだけではなく、顧客にとっても資格を持っていることが信頼度に繋がってきます。
なかには「この資格を持っているトレーナーから指導を受けたい」というニーズを持っている人もいます。トレーナーにとってもいかに指名を増やすかどうかが重要になってきます。顧客からの信頼性を向上させるためにも、資格をとっておいて損はありません。特にフリーや業務委託でトレーナーの仕事をするときにも信頼されるかどうかが大きなポイントになってきます。
確かな専門知識と技術力が身につく
パーソナルトレーナーは、知ってる知識だけを伝える場ではありません。
どのような目標があり希望があるのかを把握したうえで、運動能力を考慮したうえで実践的なプログラムを考えていく必要があります。確かな専門知識と技術力を持つことによって、より効果的かつ安全なトレーニング指導を行えるようになります。キャリアの幅を広げることになりますし積み上げていくことで、確かな実力として評価されます。
パーソナルジムで働きたい人におすすめの民間資格7選
パーソナルジムで働きたい人や、パーソナルトレーナーを目指す人におすすめの民間資格を7つ紹介します。それぞれどのような資格なのか詳しく見ていきましょう。
(1)NESTA-PFT|NSCA JAPAN
NESTA-PFTは、アメリカを拠点にしているNESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)にて認定している国際的な資格です。全米に約1万人のトレーナーを育成しており、20カ国で認定を行っています。人間の身体に関する幅広い知識やトレーニングについての知識、栄養学などを学びます。
プロフェッショナルとしてクライアントに選ばれやすくなりますし、トレーナーとして有効的な資格と言えます。数ある資格のなかでも認知度が高く、大手のジムでもNESTAの資格を保有していることを義務付けている場合も少なくありません。
(2)NSCA-CPT|NSCA JAPAN
NSCA-CPTは国際的な教育団体として知られているNSCAが認定しているパーソナルトレーナーの資格のことをいいます。健康や体力のニーズに関してのコンディショニングやトレーニング全般の指導を行う人材として認められることをいいます。
トレーニングに関する知識や技術はもちろんですが、医学的な部分や運動声楽などの専門知識を持っていることも資格取得の条件となります。トレーナーに限らず、スポーツ指導者なども取得するような、専門知識を証明する資格としてもおすすめです。2022年の合格率は82.3%と、難易度が高い資格ではなく、しっかりと学んでいれば合格できる可能性があります。
(3)NSCA-CSCS|NSCA JAPAN
NSCA-CSCSは、全米ストレングス&コンディショニング協会にて認定している資格です。
一般的にはスポーツ選手やアスリートなどのパフォーマンス向上に特化した専門的な指導を行っています。ケガのリスクを低減させるのはもちろん、選手の競技力を最大限に引き出すことにも繋がります。
多角的なアプローチが特徴になり、トレーニングだけに限らず栄養や生活習慣、ドーピングなどの幅広い知識も一緒に学んでいきます。NSCA-CSCSを取得することで、国際的にも高い技術を持ったトレーナーであることをアピールできるようになります。
(4)JATI-ATI|JATI
JATI-ATIは、特定非営利活動法人 日本トレーニング指導者協会にて認定している民間資格になります。
一般人はもちろん、アスリートまで幅広い対象者に対してトレーニング指導を行うための基本的な資格になります。資格取得後は、トレーナーやスポーツチームのコーチなどの指導者としての仕事をしている人も少なくありません。
また基礎資格としてのトレーニング指導者を取得したあとに、上位資格として上級や特別上級トレーニングを目指すことも可能です。国内の現場で専門家のニーズを反映させ作られたため、実践的な内容としても認識されています。
(5)JHCA-FC|JHCA
JHCA-FCは、特定非営利活動法人 日本ホリスティックコンディショニング協会にて認定されている資格になります。
健康や運動指導、美容の文化において予防医学を学びスポーツの現場にて活躍できる指導者を支援するために作られた資格になります。フィットネス業界のなかでも認知度が高く、資格を取得していることでトレーナーとしての活動を認めるような動きもあります。
そのため、業務委託でトレーナーとしての仕事を考えている人にとっても、取得しておくべき資格と言えるでしょう。
(6)JSPO-AT|JSPO
JSPO-ATは、日本スポーツ協会にて認定している資格です。
スポーツ選手の安全を確保する目的や健康管理、ケガの予防などを目的に行われているものです。他にも応急処置やリハビリ、コンディショニングなどのサポートも行っているなど、幅広い知識を必要とします。スポーツ活動中の選手を安全に、健康な状態でできるように管理していくのも目的となってきます。
資格の中でも難易度が高く、全体受験者の合格率は20%前後だと言われています。日本国内のトップアスリートに対してトレーニングや教育を行うからこそ、厳しい基準にて定められています。
(7)健康運動指導士|健康・体力づくり事業財団
健康運動指導士は、それぞれの健康状態にあわせた安全で効果的なプログラムを作成し指導することが目的になります。
生活習慣や予防に繋げるためにも医師との連携を行い活動をしている人も少なくありません。資格を取るためには、養成講習会を修了すること、講座を受け認定試験に合格する必要があります。
資格を取得した人は、医療機関や健康増進系のフィットネスクラブや、介護施設などで活躍しています。民間資格ではあるものの、安全で効果的な運動を行うためにも欠かせない資格です。
パーソナルジムの資格に関するよくある質問
パーソナルジムの資格においてよくある質問を見ていきましょう。
パーソナルジムの開業に必要な資格はある?
パーソナルジムを開業するうえで特別な資格が必要なわけではありません。国家資格は存在しないため、開業届を提出するだけでも、ジムを開業できるようになります。とはいえ、資格を持っていることが知識や実力の証明となりますので、信頼を得るためにも資格を取得するのをおすすめします。
パーソナルジムで食事指導するのに必要な資格はある?
安い費用で取得できる資格にもさまざまなものがあります。NSCA-CPTは46,000円~資格を取得できるため、費用を抑えつつ信頼性を高めたい人にも最適です。
まとめ
パーソナルジムのトレーナーとして仕事をするために、必ずしも比較が必要なわけではありません。それでも資格を持っていることが転職や就職でも有利になりますし、顧客からの信頼性を高めるようになります。民間資格になるため、安い資格も多くあるためトレーナーとして長く活躍するためにも資格取得を考えるようにしてください。
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